こんにちは。
畠中真由美です。
本日、10月24−29日まで 神戸阪急9階にて
モダンと伝統と花のキルト展が開催されます。
会場では、出来立てほやほやの最新作がご覧になれます。
「 布上のモダニズム 神戸モダン四景 」
120㎝ × 146㎝
作品キャプション
異国情緒あふれる神戸を「モダンジャパン黎明期」の
視点で捉え大正浪漫とアールデコが交差する時代の
ポスターで表現。
布とアイロンシートを使った独自のアップリケ手法で
制作した神戸モダン四景をお楽しみください。
4景の見どころ
* 神戸港 「歴史の船出」
商業美術の巨匠、河野鷹思氏の作品をオマージュし
彼のポスターが持つ独特のエネルギーを
神戸港の歴史と未来が交差する1枚の作品で表現しています。
過去の偉大なカリスマに学んだ1枚ができた折には
あまりに嬉しくて、一句生まれました
『秋風に 過去と今との 影映し』
* 能福寺 ノウフクジ 「静寂の祈り」
ダイナミックな大仏様のフォルムに一目惚れ。
そのダイナミックさをそのまま閉じ込めようと
ベストな構図探しに苦労しました。
油断するとロバート秋山の大仏になるのです。
私が今、一番に訪れ美しいお顔を拝顔したい場所です。
*風見鶏の館 北野異人館
(ただいま休館中ですがWEB入館できますよ)
日本のグラフィックデザインの歴史を辿ると
昭和黎明期のポスターには、海の向こうの
バウハウスやロシア構成主義の影響を多分に受けたことが
推測できる構図のポスターがたくさんあります。
特にモンドリアングリッドやバウハウス風デザインは
多いですね。 そんなモンドリアン風グリッドで
シンプルな三角形と風見鶏だけでデザインしています。
風見鶏は単なる風向計以上に、さまざまな象徴的な意味を
持つ存在です。
きっと北野異人館地域の魔除けやアイデンティティと
歴史を象徴する存在であったでしょう。
そんな風見鶏にスポットをあて大きく配置しています。
* 神戸税関 「海の門番」
今回訪問したい場所の一つ。神戸税関の建物。
神戸港は単なる税関施設の留まらず、神戸港の
歴史と発展を象徴する存在でシンボリックな建物が美しい場所です。
誰でも一般入場できて社会見学できるとのことです。
私も実際に訪れて歴史的建築物をくまなく拝見したい場所です。
ですがこの1枚は、最後に制作したのですが魔がさして
足し算のポスターになってしまいました。
ちょうどアイロンシート制作がノリに乗って楽しくなり
どれも使いたくなってしまったのです。
余計なものは削ぎ落とし、最小の文字とデザインだけで
制作するポスターの極意を忘れてしまった作品ですが、
単体で見ると嫌いではない作品です。汗
最後に
こうしてモダンジャパン黎明期のポスター風で
4枚の神戸ポスターを制作しています。
また長年研究中のアイロンシートの新しい
使い方を試した作品でもあります。
お近くのかたはぜひ独自の手法で制作した
ダイナミックな作品をご覧いただけると幸いです。
私も27、28日で神戸入りします。
皆様の作品を拝見したり、
ショップでお買い物やおしゃべりを楽しみ
またリアル神戸さんぽを楽しみ
CROSS 展からの怒涛の10月のお疲れ様旅行で
英気を養い、リフレッシュする予定です。
神戸阪急9階で見かけましたらお声がけくださいね。
そうそう、この作品が出来上がったと同時に、
12年愛用したミシン ジャノメのエルナ機が
まるで静かに眠るように動かなくなりました。
ただいま修理に出してはいますが覚悟はしています。
今までよく頑張ってくれました。