2025年も残りわずかになりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
このたび生まれ故郷・広島にて
初めての個展を開催する運びとなりました。
長く制作を続ける中で、私はいつの間にか
「線」と「かたち」を追い続けてきたように思います。
布の上に引く一本の線。
ミシンで描く、そのわずかな揺らぎ。
そこから立ち上がる静かな構成。
バウハウスや構成主義、藤田嗣治など、
西洋美術の影響を受けながら、制作を続けるうちに
気がつけば私の作品は「モダニズム」と呼ばれる
表現へと向かっていきました。

本展では、厳選した初期のモダニズム作品から
最新作までの一部を展示・販売いたします。
近年は、日本の美や佇まいを改めて意識するようになり、
そうした思いと結びつく場として、
歴史ある古民家ギャラリーを選びました。
限られた空間ではありますが、
一点一点の作品と静かに向き合っていただける
展示を目指しています。
会期中にはミニWSとして
「布のことづて・宮島版」を予定しております。
詳細は、後日改めてご案内いたしますね。

厳島神社のほど近く、
立春前の、静かな空気に包まれた、宮島の地にて、
みなさまをお迎えできましたら幸いです。
