こんにちは。
突然ですがアート鑑賞はお好きですか?
山口県在住ですが、先日思い切って9ヶ月ぶりに
東京へアート散策へ行ってきました。
どうしても自分の目で観たい現代アートの個展が
銀座で開催されていたからです。
作品から感じるパッション。作品の質感や素材。
実物のサイズ、さまざまな気付きetc…
作品と対峙した時に自分が何を感じとるか、
初見時の自分の感覚を知るのが面白いのです。
その感覚だけはオンラインでは味わえませんね。
体のサインは必ずアイデアのヒントになる!
個人的には、20世紀初頭のアートやデザインの
世界が好きですが、同じ時代に活動している現代アート
作家の作品鑑賞も最近では大変面白くなってきました。
いつもオンライン鑑賞するタグボートさんで見つけて
気になった個展へ。
石川美奈子個展 Act and Time
阪急MEN’S銀座タグボートギャラリー。
石川美奈子氏の素晴らしい光の芸術は
↓でご覧になれます。
足を運んでまでも鑑賞したかった作品を眺めていると
お腹がモゾモゾと燃え出しました。
メラメラではなくモゾモゾ!!
自分でも思いつきそうで思いつかなかった発想など
強く揺さぶられる時に感じる体のサイン。
他者のアート思考を作品で垣間みた時、手法と視点を
変えて俯瞰してみます。そうすると不思議と自分の作品が
見えてくる時があります。
そんな時にモゾモゾとした、嫉妬をこえたリスペクトの
身体的サインが出ます。
また同時にモゾモゾするほどの体感は、自分と感性が
近しい作家からしか感じないサインでもあります。
誰かの作品を観て体がモゾモゾと感じたらラッキーですよ。
アイデアへの変換方法のヒント事例
アートを観て、あなたの心が震えた時は
ぜひその感想を言語化して書き出してみて下さい。
石川美奈子氏の作品からのインスピレーションを得た
私のアイデア出しの一例です。
1. 感想を書き出してみる
✳︎ 息をのむほど美しい繊細な線と色のグラデーション
✳︎ 優しく軽い音色が聞こえるような線のリズム
✳︎ アクリルを使う発想と光の効果
2. 一番心に響いたポイントをシンプルな単語に変換
作品から感じるリズムがとにかく印象に残った。
↓
リズムという単語を書き出したがぴんとこない。
次にリズムを英語表記に変換してみた。→ rhythm
おお〜。
リズム → rhythm → 抒情性
抒情性という自分の心情を表すぴったりな言葉が
浮かんできました。
ここで大事なことは、語源化する言葉は一つに絞る。
選択肢が多いと決断が遅れるので一点集中。
3. 書き換えた単語から浮かぶアイデアを連想してみる
自分のジャンルや手法で作るなら?
書き換えた単語から連想してみる。
プリーツなら布でも抒情性を感じられる作品ができそうだ
抒情性 → プリーツが浮かぶ → プリーツを検索
↓
ナイフプリーツ(knife pleat)という洋裁用語発見
ナイフプリーツ(knife pleat)を日本語、英語で検索
すると様々なナイフプリーツを使った商品が出てきました。
美しいナイフプリーツの照明などを見て、プリーツの
アイデアは使えそうだと判断しました。
4. 手を動かしてアイデアが使えるか試してみる
最近ではYouTube等で検索すると、動画で作り方が
わかる時代です。
プリーツの作り方を検索→ 紙で試作 → 布で試作
試作したプリーツを見て、プリーツは私の作品作りに
使えると判断。
こうして頭に浮かんだアイデアは、使えるからこそ浮かびます。
時間をおかず、勢いで手を動かしてみて下さい。
手を動かすと頭で考えている以上にアイデアがどんどん
膨らんでいきます。
アート鑑賞から、インスピレーションを得て全く違う
アイデアが浮かんだ瞬間です。
よかったら試してみて下さいね。
ここまでの作業で、だいたい半日でした。
まとめ アート鑑賞は既成概念の枠を壊してくれる
アートには様々な力がありますが、このように
インスピレーションになる力があります。
他者のアートがあなたの既成概念の枠を壊してくれるのです。
面白いですね。
✳︎ 他者のアートに共鳴した感想を言語化
✳︎ 欲張らず一点だけ連想してみる。
✳︎ アイデアを手を動かして試してみる。
✳︎ 例えボツになったとしてもあなたの貴重なデーター。
✳︎ 言語化した単語はタイトルやキャプションのヒントに。
私やあなたが思い付くアイデアは、実は他の誰かも思いつくもの。
ご自分のフィールドで、形にしてこアイデアが生きるものです。
よかったら試してみて下さいね。
アート好きの私がアートからアイデアを出す方法のご紹介でした。
芸術の秋。
あなたもアート鑑賞をしてみませんか?